呼吸器内科医への道

呼吸器内科医を目指す研修医のブログです。勉強したこと、日々の出来事について更新していきます。誤記載などありましたら修正していただけると嬉しいです。

お久しぶりです。

2ヶ月ぶりの投稿になります。 ついに呼吸器内科を目指す後期研修医になりました。2月、3月となかなかブログの記事を書く時間を見つけられず更新できませんでした。 ここから再度また更新を続けられればと思っています。 今回は呼吸器内科の本で私が最近購入…

呼吸器内科研修のおすすめ本①

こんにちは!!研修医のReiです。 1月も終わりですね。 医学生の皆さんはそろそろ国家試験が近づいてきているのではないでしょうか? 今回は初期研修医になった時に、呼吸器内科研修で役に立つ参考書を紹介します。 ❶新胸部画像診断の勘ドコロ 高橋雅士先生 …

IPF患者の呼吸機能と大気汚染

お疲れ様です。研修医のReiです。 しばらく当直で記事が書けていませんでした。日曜日の救急外来の勢いはすごいですね。救急外来では緊急度に合わせてトリアージされ、重傷な人ほど優先されるので、待ち時間は平日外来より長いかもしれません。(知らない方…

結核の基礎レクチャー

お疲れ様です。呼吸器内科医を目指す研修医のReiです。 研修医生活も終わりにさしかかっていますが本日は結核について、研修医同士のレクチャーをやりました。結核は奥深くて好きなのですが、なかなか症例には出会えておりません涙 ◆結核とは ・結核菌は抗酸…

好酸球型のCOPDでメポリズマブ(ヌーカラ®)は効果があるのか? NEJM

Mepolizumab for Eosinophilic Chronic Obstructive Pulmonary Disease メポリズマブ(ヌーカラ®)は重症喘息に対して現在適応のある抗IL-5モノクローナル抗体であり、アメリカでは気管支喘息、ABPAに対して既に適応がある。 今回好酸球型のCOPDに対してMETR…

気管支拡張症のスコア

あっという間に月曜日です。 今週の英語のカンファレンスでは、42歳男性の右背部痛の症例でした。結局、最終診断は当初出ていた鑑別疾患には入っていたのですが、なかなか救急外来で診断をclearにつけるというのは難しいですね。 本日はCHESTから、気管支拡…

HIV感染症に結核が合併している時の治療は?

日曜日も終わりますね。おやすみは短いです。 先週末から救急当直でなかなか更新ができず...毎日更新するのを目標にしていたので悔しいです。最近はどこの医療期間もインフルエンザが院内で蔓延していて、近隣の病院は満床のようで...。先週は胆管炎の患者さ…

ABPAにおけるICTZ vs PSL

A randomized trial of itraconazole versus prednisolone in acute-stage ABPA complicating asthma http://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)30077-1/fulltext ABPA(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症)はアスペルギルス属に反応して誘発…

肺膿瘍の治療中にどのタイミングで経口治療にスイッチするか?

肺膿瘍で加療中の若い男性の担当をしていますが、アンピシリン・スルバクタムで治療経過は良好で、特に免疫不全の背景疾患はありません。職務の都合もあり、なかなか長期入院できないので、いつのタイミングで経口内服に切り替えて外来治療を検討するか検査…

インフルエンザの迅速検査はいつやるか?

インフルエンザの流行が続いています。 国立感染症研究所の報告によると、定点当たりの報告数は増加傾向だそうです。 以下国立感染症研究所のHPから引用します。 2017年第51週の定点当たり報告数は12.87(患者報告数63,774)となり、前週の定点当たり報告数7…

USMLE Step1

私は呼吸器内科志望ですが、学生の時にふと思い立ってUSMLEの受験を志した時期がありました。当時、USMLEを受験することが一部の学生で流行していた(みんな海外に行きたかった?)ので、始めたUSMLEの勉強ですが、始めた手前なかなか止められず、結局Step1…

ポーランド症候群

今月のNEJMのClinical Imageに掲載されていました。 片側の大胸筋の全欠損あるいは部分欠損+同側の指の合指症を伴う先天性疾患 頻度は2万〜5万人に1人で、家族性は1%以下である。 通常は片側性で、右側に60%程度である。孤発例では男性が多い。 原因…

レジオネラ肺炎

レジオネラ肺炎を疑う人が来たのでまとめます 【レジオネラ症】 病原体:Legionella pneumophilaを代表とするLegionella属の細菌 好気性のブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌 細胞内増殖菌 菌は1属41種に分類されている 感染経路:環境中のエアロゾルや土埃の…

The effect of alcohol consumption on the risk of ARDS CHEST

新年早々、COPD増悪の患者さんがたくさん入院されました。 GOLDのガイドラインを改めて読み直さなければいけないと思う今日この頃です。 The effect of alcohol consumption on the risk of ARDS http://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(17)33280-4…

知っておくと役に立つ稀な呼吸器疾患ケールファイル 

いよいよ今日から通常業務開始です。 施設が変わると電子カルテも変わって慣れるのが大変ですね。 今日は最近購入した本を紹介します。 酒井文和先生の「知っておくと役に立つまれな呼吸器関連疾患ケースファイル50」 本屋で立ち読みして一目惚れをして買…

systematic review:Urinothorax JTD

Urinothoraxのreviewが2017年5月のJournal Of Thoracic Diseaseに掲載されていたので、簡単にまとめてみます。片側胸水が特徴ですが、両側性の場合もあるみたいです。胸水クレアチニン値はかなり役立ちそうです。 Introduction: Urinothoraxは1954年にFranc…

胸水について

先日、久しぶりに胸腔穿刺をして自分で検査のオーダーをしたので、胸水について簡単にまとめます。 ●問診 急性/慢性の経過 症状の有無(咳嗽、呼吸困難など)、喫煙歴、職種、塵粉曝露歴 ●滲出性/漏出性 滲出性の場合は感染症や悪性腫瘍、膠原病、医原性など…

2018年

初めまして 関東の某所で研修をしているReiと申します。 来年度から呼吸器内科の専門研修に入ります(その前に内科専門医を取得しなければいけませんが汗)。 呼吸器領域は感染症、癌、アレルギー、膠原病等々‥勉強しなければいけない領域がたくさんあります…