USMLE Step1
私は呼吸器内科志望ですが、学生の時にふと思い立ってUSMLEの受験を志した時期がありました。当時、USMLEを受験することが一部の学生で流行していた(みんな海外に行きたかった?)ので、始めたUSMLEの勉強ですが、始めた手前なかなか止められず、結局Step1のみ受験しました。
結果的には合格したのですが、今思うと非常に時間と労力がかかり、良く続けられたなと本当に痛感します。
なぜみんなUSMLE受験に躍起になるかというと、今のままではこれまでのように、米国での臨床留学ができなくなるからです。2023年以降、米国・世界の標準基準を満たさない教育機関を卒業したものは、米国医師国家試験の受験資格がなくなります。これをいわゆる2023年問題と言います(つまりあと5年後ですね)。
留学する、しないは個人の自由ですが、もし可能であるならば、留学して得たものを自国の日本に持ち帰って欲しいものです。
USMLEの勉強スケジュールはこんな感じでした。
医学部3年生:教授に勧められた「Robbins」という病理学の問題集を解き始める。
臨床医学が理解できず、全く解けない。
医学部4年生:USMLE Step1 First Aidを購入。少しずつ読み進めていくのと一緒にQ&Aを進める。
医学部5年生:実習の合間にFirst Aidを読みつつ、終わったらonlineの問題集を解く。1日40問くらいを目安に3周する。
医学部6年生春:受験。御茶ノ水ソラシティで周りがTOEFLのspeakingのセッションでめちゃくちゃ話していて集中できずに終わる。
→無事に合格できました。
研修医になってからはCKの勉強をしようと思った時もありましたが、今は日本で臨床をしっかり勉強したいと思っているので、米国の臨床留学は考えていません。もし呼吸器内科の先生で、米国やその他の国で臨床留学された先生がいらっしゃったらそのメリットや良かったことをぜひ教えて欲しいな、と思います。